いい加減に元気に!

いい加減で元気にをモットーに!

脳の休息

休日は家から出ずにゆっくりとボーっと過ごすこともある。

だけど疲れが全く取れず、ダルい。

そんなことがよくある。

 

↓今回はこの本

 

世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる
 

 

肉体疲労とは別に脳も疲労する、そして脳は体重の2%、全エネルギーの20%を消費し、その大半の60〜80%をデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)が消費するそうだ。

デフォルト・モード・ネットワーク(DMN) とは、脳が意識的に活動をしていないアイドリング状態でも動き続ける脳回路のことであり、内側前頭前野、後帯状皮質、楔前部、下頭頂小葉などから構成されている。

 脳疲労が慢性化したうつ病の人は意識的な活動時にもDMNの活動は低下せず、どこかボーっとして「心ここに在らず」状態となっている、また過去の嫌な事、未来の不安に囚われ反芻したりするとDMNが過剰に活動するなど脳が疲労しやすい状態になる。

肉体疲労と脳疲労は根本的には異なるため、脳疲労に対する休息が必要とのこと。

 

なるほど〜!

家に引き篭もって何もせず身体を休めても、ボーっとしモヤモヤしているとDMNのせいでスッキリしないのか!

 

ではどうすれば良いのか?

筆者は、そこでマインドフルネスを実践することで最高の休息を得られると言っています。

マインドフルネスは、瞑想などを通じた脳の休息法の総称で、アメリカで一大ブームを引き起こしており、グーグル、アップル、シスコなどでも採用したプログラムを社内提供しています。

日本でもじわじわと流行ってきてますね。

 

実践することにより

①脳への影響(容積、密度などの有意な構造変化)
②集中力の向上
③感情調整の向上
④自己認識への変化(自己への囚われの減少など)
⑤免疫機能の改善

の効果があるそうです。

 

脳への影響のひとつとして、うつ病の原因であるストレスによる扁桃体の暴走にも効くそうです。

 

マインドフルネスは扁桃体を沈静化し、その下に続く視床下部ー下垂体ー副腎系を鎮める。副交感神経を優位にすることで、ストレスへの抵抗性と心のバランスを作り出す。そしてもちろん、過剰なDMNの活動も鎮める。

(P184)

 

過去にヴィパッサナー瞑想を何度か体験した事がありましたが、マインドフルネスは宗教的な要素を取り除いた瞑想方法です。

また本書ではマインドフルネスへの科学的な裏付けも紹介しているので、所謂あやしい瞑想とは違い、科学的な裏付けも進んできている瞑想方法です。
本書には、具体的に7つの休息方法が記載されているので気になったのをいくつか試してみましたが、心が整い脳がとてもスッキリしました。

 

最後に、書籍の中で紹介されたジュディ・ブラウンさんの『火』という詩がとてもキャンプ好きの私としては心にスーッと入った来ましたので紹介します。

 

火が燃えるとき
薪木のあいだには空間がある
呼吸する空間がある

 

すてきなことも
火を焚く木々も
あまりぎっしり詰めたなら
炎は消えてしまうだろう

ちょうどバケツで
水をかけたみたいに
(P210)

 

脳の可塑性を信じ、いい加減にマインドフルネスを継続してみよう。